月と太陽の事件簿4/卒業までに解く問題
不吉から現実へ
それから小1時間、名前をローマ字に置き換えてたり、文字を並べかえたりしたが、これという文面は浮かばなかった。
やはり『死ねお前は』なんだろうか。
「あまり気にするな」
帰り際、達郎兄ちゃんはそう言ってくれたけど、あたしの心のモヤは晴れなかった。
「どうしたの果穂里その目!?」
翌日、顔を合わせるなり幸子に驚かれた。
「真っ赤じゃない!?」
そりゃそうだ。
達郎兄ちゃんが帰った後も、あーでもないこーでもないと、手紙の数字をいじくり回してたんだから。
ほぼ徹夜よ徹夜。
「なにしたの?」
「んー、別に」
観ようと思ってたDVDをまとめて観たと適当な事を言ってごまかした。
「受験終わったからってムチャな事やっちゃダメだよ?」
うう、幸子は本当にイイ友達だ。
あやうく手紙のことを打ち明けそうになった。
そりゃ達郎兄ちゃんが気にするなって言ったのは分かるけどさ。
やはり『死ねお前は』なんだろうか。
「あまり気にするな」
帰り際、達郎兄ちゃんはそう言ってくれたけど、あたしの心のモヤは晴れなかった。
「どうしたの果穂里その目!?」
翌日、顔を合わせるなり幸子に驚かれた。
「真っ赤じゃない!?」
そりゃそうだ。
達郎兄ちゃんが帰った後も、あーでもないこーでもないと、手紙の数字をいじくり回してたんだから。
ほぼ徹夜よ徹夜。
「なにしたの?」
「んー、別に」
観ようと思ってたDVDをまとめて観たと適当な事を言ってごまかした。
「受験終わったからってムチャな事やっちゃダメだよ?」
うう、幸子は本当にイイ友達だ。
あやうく手紙のことを打ち明けそうになった。
そりゃ達郎兄ちゃんが気にするなって言ったのは分かるけどさ。