月と太陽の事件簿4/卒業までに解く問題
「うん、わかった」
そう言って達郎兄ちゃんと別れたが、家には無事に着いた。
家には誰もいない。
父はまだ仕事だし、母も今日はパートだ。
1人は不安だったけど、濡れた姿を見られずに済んだから良かった。無用な心配はかけたくない。
あ、でも手のことは隠せないか。
そんなことを考えながら着替えを終えると、あたしはベッドに身を投げ出した。
なんか昨日今日と色々あって疲れてしまった。
殺害予告のような手紙に階段での事故、どっかの誰かに投げつけられた水風船。
こんだけ続けば誰だって気が滅入る。
すべて同一人物によるものだろうか。
それとも複数の人間の仕業だろうか。
どっちだろうかと考えてみた結論。
―どっちも、ヤだ。
じわりと目頭が熱くなってきた。
達郎兄ちゃんにやられた様に鼻をつまんでみる。
でも、涙は止まらなかった。
あたしはうつぶせなって枕に顔を押しつけた。
そして思い切り声をあげて、泣いた。
そう言って達郎兄ちゃんと別れたが、家には無事に着いた。
家には誰もいない。
父はまだ仕事だし、母も今日はパートだ。
1人は不安だったけど、濡れた姿を見られずに済んだから良かった。無用な心配はかけたくない。
あ、でも手のことは隠せないか。
そんなことを考えながら着替えを終えると、あたしはベッドに身を投げ出した。
なんか昨日今日と色々あって疲れてしまった。
殺害予告のような手紙に階段での事故、どっかの誰かに投げつけられた水風船。
こんだけ続けば誰だって気が滅入る。
すべて同一人物によるものだろうか。
それとも複数の人間の仕業だろうか。
どっちだろうかと考えてみた結論。
―どっちも、ヤだ。
じわりと目頭が熱くなってきた。
達郎兄ちゃんにやられた様に鼻をつまんでみる。
でも、涙は止まらなかった。
あたしはうつぶせなって枕に顔を押しつけた。
そして思い切り声をあげて、泣いた。