月と太陽の事件簿4/卒業までに解く問題
湯月くんは深々と下げた頭を上げようとしなかった。
一方で、あたしは完全に頭が混乱していた。
「まぁ座れよ2人とも」
達郎兄ちゃんに促され、あたしたちはベンチに座った。
兄ちゃんは真ん中にいたので、あたしたちで挟むカタチになった。
「一体どういうことなの?」
湯月くんが何故あんな手紙を書いたのか?
詳しい話を訊きたくて、湯月くんの顔をのぞいてみる。
しかし真っ赤な顔をしてうつむいたまま、目も合わせようとしない。
仕方ないので達郎兄ちゃんに話を訊いてみることにした。
「順をおって話すとな」
ベンチに背を預けながら達郎兄ちゃんは説明をはじめた。
「まずオレは手紙にヒントが何もないと言ったよな」
うん、言った。
「そこでオレは手紙の差出人を見つける事にした」
あ、ナルホド。解読法を書いた張本人に訊こうってことね。
「手紙が届くのは卒業式の練習がある日だったよな?」
うん、そうそう。
一方で、あたしは完全に頭が混乱していた。
「まぁ座れよ2人とも」
達郎兄ちゃんに促され、あたしたちはベンチに座った。
兄ちゃんは真ん中にいたので、あたしたちで挟むカタチになった。
「一体どういうことなの?」
湯月くんが何故あんな手紙を書いたのか?
詳しい話を訊きたくて、湯月くんの顔をのぞいてみる。
しかし真っ赤な顔をしてうつむいたまま、目も合わせようとしない。
仕方ないので達郎兄ちゃんに話を訊いてみることにした。
「順をおって話すとな」
ベンチに背を預けながら達郎兄ちゃんは説明をはじめた。
「まずオレは手紙にヒントが何もないと言ったよな」
うん、言った。
「そこでオレは手紙の差出人を見つける事にした」
あ、ナルホド。解読法を書いた張本人に訊こうってことね。
「手紙が届くのは卒業式の練習がある日だったよな?」
うん、そうそう。