月と太陽の事件簿4/卒業までに解く問題
はぁそうですか。
まったく、昨日泣き明かしたのはなんだったのよ。あたしの涙を返して。
「さてと」
達郎兄ちゃんがベンチから立ち上がった。
「オレ帰るわ」
「うん。ありがと、達郎兄ちゃん」
なんだかんだ言って事件(?)を解決してくれたのだ。お礼ぐらいは言っとかないと。
「カホ、ちゃんと返事してやれよ」
「う、うん…」
「なんだ、どうした?」
正直、あたしはなんと言って返事をしたらいいかわからなかった。
自慢じゃないがあたしは男の子と付き合ったことがない。
告白されたのだって生まれて初めての経験だった。
あたしは笑われるのを覚悟でそれを打ち明けた。
「そうか」
達郎兄ちゃんは笑ったりしなかった。
すごく優しい顔であたしの話を聞いてくれた。
「カホ、いいことを教えてやる」
「なに?」
「湯月くんは【月】が、カホは旭だから【太陽】が名前にある」
「うん」
「月と太陽はな、すごく相性がいいんだ」
まったく、昨日泣き明かしたのはなんだったのよ。あたしの涙を返して。
「さてと」
達郎兄ちゃんがベンチから立ち上がった。
「オレ帰るわ」
「うん。ありがと、達郎兄ちゃん」
なんだかんだ言って事件(?)を解決してくれたのだ。お礼ぐらいは言っとかないと。
「カホ、ちゃんと返事してやれよ」
「う、うん…」
「なんだ、どうした?」
正直、あたしはなんと言って返事をしたらいいかわからなかった。
自慢じゃないがあたしは男の子と付き合ったことがない。
告白されたのだって生まれて初めての経験だった。
あたしは笑われるのを覚悟でそれを打ち明けた。
「そうか」
達郎兄ちゃんは笑ったりしなかった。
すごく優しい顔であたしの話を聞いてくれた。
「カホ、いいことを教えてやる」
「なに?」
「湯月くんは【月】が、カホは旭だから【太陽】が名前にある」
「うん」
「月と太陽はな、すごく相性がいいんだ」