月と太陽の事件簿4/卒業までに解く問題
最後の問題とその解答
その夜。
お風呂からあがって部屋に戻ると携帯が鳴っていた。
麗美姉ちゃんだった。
『なに果穂里、あんた告白されたんだって?』
電話向こうから、はしゃいだ声が聞こえてきた。
「達郎兄ちゃんがしゃべったの?」
『訊いたら教えてくれたのよ』
口止めしとけば良かったコンチクショウ。
『返事はしたの?』
「ううん、まだ」
達郎兄ちゃんがいつの間にか聞き出していた湯月くんのTEL番とメルアドは携帯に入っている。
でもあたしの中ではまだ気持ちが固まっていなかった。
『その彼のこと嫌いなの?』
「別に嫌いじゃないよ」
ただ、湯月くんとはクラブ活動の時しか接点がない。
お互いのプライベートを話すほど親しくはない。
『好きとか嫌いとかの対象じゃないわけね』
「うん…」
『その彼って、クラブの時はどんな感じだったの?』
湯月くんは訪問先の園児やお年寄りに対してものすごく優しくて、面倒見が良かった。
お風呂からあがって部屋に戻ると携帯が鳴っていた。
麗美姉ちゃんだった。
『なに果穂里、あんた告白されたんだって?』
電話向こうから、はしゃいだ声が聞こえてきた。
「達郎兄ちゃんがしゃべったの?」
『訊いたら教えてくれたのよ』
口止めしとけば良かったコンチクショウ。
『返事はしたの?』
「ううん、まだ」
達郎兄ちゃんがいつの間にか聞き出していた湯月くんのTEL番とメルアドは携帯に入っている。
でもあたしの中ではまだ気持ちが固まっていなかった。
『その彼のこと嫌いなの?』
「別に嫌いじゃないよ」
ただ、湯月くんとはクラブ活動の時しか接点がない。
お互いのプライベートを話すほど親しくはない。
『好きとか嫌いとかの対象じゃないわけね』
「うん…」
『その彼って、クラブの時はどんな感じだったの?』
湯月くんは訪問先の園児やお年寄りに対してものすごく優しくて、面倒見が良かった。