月と太陽の事件簿4/卒業までに解く問題
『もうしょうがないなぁ、知らないからね、あたしは!』
「麗実姉ちゃん、なんかうれしそうだね」
『気のせいよ、気のせい☆』
麗実姉ちゃんは『じゃあね♪』と言って電話を切った。
…絶対気のせいじゃないよね。
「ホントよくわかんないわ、あの2人は」
ひとり言をつぶやきながらも、麗美姉ちゃんの言葉を思い出してみる。
「しばらく一緒か…」
あたしは携帯のメール画面を開いて、湯月くん宛てのメールを作成した。
確か湯月くんはあたしと同じ付属の高校に進学する。
それを思い出しながら、こんな文章を作った。
『高校は同じクラスになれるといいね』
今はこれが精一杯。
これ以上の文章なんて、とても浮かばなかった。
何度も読み返して、深呼吸して、意を決して送信した。
送信完了の画面を見たあたしはベッドに倒れ込んでしまった。
なんでだろ。
告白されたのはあたしなのに、なんであたしの方がドキドキすんだろ。
「麗実姉ちゃん、なんかうれしそうだね」
『気のせいよ、気のせい☆』
麗実姉ちゃんは『じゃあね♪』と言って電話を切った。
…絶対気のせいじゃないよね。
「ホントよくわかんないわ、あの2人は」
ひとり言をつぶやきながらも、麗美姉ちゃんの言葉を思い出してみる。
「しばらく一緒か…」
あたしは携帯のメール画面を開いて、湯月くん宛てのメールを作成した。
確か湯月くんはあたしと同じ付属の高校に進学する。
それを思い出しながら、こんな文章を作った。
『高校は同じクラスになれるといいね』
今はこれが精一杯。
これ以上の文章なんて、とても浮かばなかった。
何度も読み返して、深呼吸して、意を決して送信した。
送信完了の画面を見たあたしはベッドに倒れ込んでしまった。
なんでだろ。
告白されたのはあたしなのに、なんであたしの方がドキドキすんだろ。