お持ち帰りPART3
彼は一人っ子で育った
両親は高齢だった
父親は昔から酒に溺れ暴れる人で、今でも仲は良くない
しかし母親には感謝している
15歳の時、暴力事件を起こして少年院に入ったこと
その後、高校には行かず、叔母さんの住む大阪に引っ越していたこと
バイクでこけてからバイクには乗らないこと
必然的に大切にしてきた仲間と鳶職を始め、若い時は女と車に注ぎ込んだこと
先輩と仲間で興した会社に今いること
その先輩が自殺したこと
生きて行くのに必死だったから、家事もするし節約もする
本当に信じられる人なんて自分しかいないこと―――