キミとボクの毒林檎
目を見開いて、驚いていると指先に滑るような感触。それを支えながらそろり、と左手を顔の前に持ってくると手は真っ赤に染まっていた。体を少し起こさせると、顔は原形を止どめていないくらいナイフでめった刺しにされていた。
「ツェルゴラン様………」
何故、と振り返ってツェルゴールを見て尋ねると彼は悪びれもなく、きっぱりと言い切った。
「あぁ…ゴキブリと間違えたんだよねぇ…」
その台詞をサラリと言ってのけてしまったツェルゴールに呆れ、溜め息ひとつ。
「それで、私に死体処理を手伝えとおっしゃるのですか?」
「そゆこと♪藤花勘いいじゃん」
ゆっくりとツェルゴールは椅子から立ち上がるとツェルゴランを抱えたままの藤花に近付き、耳元で囁いた。
それを聞いた彼女はふっと口許にだけ笑みを浮べ、主君を見上げた。
「ふふ、それなら御安いご用ですわ」
場に不釣り合いな笑みを浮かべ、腕の中で眠る少年を抱え直し、藤花は言った。
ここには、二人しかいない。
さぁ、どうする?
タノシイタノシイアソビノハジマリダヨ?
「ツェルゴラン様………」
何故、と振り返ってツェルゴールを見て尋ねると彼は悪びれもなく、きっぱりと言い切った。
「あぁ…ゴキブリと間違えたんだよねぇ…」
その台詞をサラリと言ってのけてしまったツェルゴールに呆れ、溜め息ひとつ。
「それで、私に死体処理を手伝えとおっしゃるのですか?」
「そゆこと♪藤花勘いいじゃん」
ゆっくりとツェルゴールは椅子から立ち上がるとツェルゴランを抱えたままの藤花に近付き、耳元で囁いた。
それを聞いた彼女はふっと口許にだけ笑みを浮べ、主君を見上げた。
「ふふ、それなら御安いご用ですわ」
場に不釣り合いな笑みを浮かべ、腕の中で眠る少年を抱え直し、藤花は言った。
ここには、二人しかいない。
さぁ、どうする?
タノシイタノシイアソビノハジマリダヨ?