紺色の海、緋色の空
ロンドン塔
5
腕の中でシロナが動いた。
薄いシーツの中で、しっとりとした肌の感触を確かめる。
そっと細い肩に触れると、シロナはピクンと体を振るわせた。
ベッドを抜け出して煙草をくわえる。
表ではしゃぐ子供の声が聞こえた。
今日も快晴らしい。
「おはよう」
シロナが裸のまま体を横たえ、眩しそうに眼を細めた。
「今何時?」
「七時と少し」
「お腹が空いたわ」
「ああ。一本吸ったら降りよう」
「うん」
シロナは乱れたシーツで体を包み、ふわりと上半身を起こした。
美しい栗色の髪が、逆光の中で透きとおって見えた。
腕の中でシロナが動いた。
薄いシーツの中で、しっとりとした肌の感触を確かめる。
そっと細い肩に触れると、シロナはピクンと体を振るわせた。
ベッドを抜け出して煙草をくわえる。
表ではしゃぐ子供の声が聞こえた。
今日も快晴らしい。
「おはよう」
シロナが裸のまま体を横たえ、眩しそうに眼を細めた。
「今何時?」
「七時と少し」
「お腹が空いたわ」
「ああ。一本吸ったら降りよう」
「うん」
シロナは乱れたシーツで体を包み、ふわりと上半身を起こした。
美しい栗色の髪が、逆光の中で透きとおって見えた。