俺は枕に恋をする

ファーストキス

30分後



「ここが私の家 どう?」
(どう?って言われてもなぁ…コメントのつけようのないくらい普通だよ汗)
「きれいなお家だね。」
「そう?ありがとう^-^ さあ入って。」
「おじゃましま〜す。」
「あ、今は家誰もいないから。気楽にしてていいよ。
先に部屋行ってて。2階のいちばん手前の部屋ね。」

(これはチャーンス!!!
……………いや、待てよ。
さっそくじゃまずいだろ。だって今日まだ付き合って一日目だぞ。まだ早過ぎる。いや、でも家に来るなんてなかなかないし、ましてや俺ら以外誰もいない。どうする俺? プライドか欲望か。。。)

「あ、部屋分かってたんだね。汚くてごめんね。 はい、ジュース。好きなの選んで飲んでいいよ。」
「うん、ありがと。あのさ、麻由ちゃんって彼氏いたことあるの?」
「え?……ないよ。 私はくにとみたいな人に出会うまでずっと断り続けてきたから。もちろん、くにともそうでしょ?」
「え?あ、…うん。も、もちろんだよ汗」
(俺、今普通に嘘ついてしまったな)
「そ、それよりさ、今から何する?」
「ごめんね、私、男の人の趣味とか分からないから、、ん〜何する?」
「じゃあさ、その〜…あの〜………」
「今、すっごいいやらしい目で私見てたよ(笑)」
「え、いや、そういう訳じゃ汗」
「くにとっておもしろい(笑)」
「ははは…^-^; ねぇ、俺も麻由ちゃんのこと、………その〜…麻由って呼んでいいかな照」
「うん、もちろん。 って私、許可もとらずにくにとって呼んでたねf^_^;」
「うん、ぜんぜん大丈夫だよ。」



……………まあこのあと、中学時代の思い出話や家族のこと、昨日のテレビ番組についてなど、いろいろとくだらない話に華をさかせた。

「あ、もうこんな時間。そろそろ帰んなきゃ。」
「そっか。くにとといるとほんと飽きない。ますます好きになっちゃった。テヘッf^_^;」
(か、かわいい>_<)
「ありがと。俺も、麻由のこと世界一好きだよ。」
(自分でも寒気するセリフ言っちまったよ汗)

「ありがと照 途中まで送ろうか?」
「いや、大丈夫。今日はほんと楽しかった。またね。」
「うん。また遊ぼうね。バイバ〜イ。」



こうしてハラハラドキドキの一日が終了した。
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