俺は枕に恋をする
次の朝



「おぉ!?、くにと!!
俺より来るの早いなんて雨どころか地球滅亡だぜ!?」
「そんな〜おおげさなんだからぁ、ひろったらハート」
「うぇ、なんか今日のくにとは気持ち悪いな。あ、昨日あれからなんかあったのか?」
「いやいや特にな〜んにもありませんよ〜。あ、そういえば昨日はありがとね。今日なんかおごるよ。」
「お、サンキュー」
「いえいえ、ひろは心の友なんだからハート」
「あ、ありがとな^_^;」


「先生来たぞー」

ガラガラー
トコトコトコ…

「はい、では始めます。」
「起立、礼、着席」

「えぇー今日でとりあえず補習は終わりです。明日から学校に来なくていいからと言って、遊んでばかりでいないように体には気をつけて、よい夏休みを過ごすように。
では、授業始めます。92ページ開いて。」

「やったな、くにと!明日から遊びまくろうな!」

そうか、今日で終わりかー。ってことは麻由ちゃんとは会えなくなるわけか。なんか淋しいなぁ。せめて電話番号くらい聞いておかなくちゃな。
どのタイミングで聞こうかなあ………


「ここの問題を、じゃあ……平岡。ここ、解いてみろ。おい、平岡!」
「あ、はい。」
(やべ、ぜんぜん聞いてなかった。)
「すいません。分かりません。」
「なんだと?ここはさっき何回も説明しただろ。
まあいい、じゃあ小網。」
「はい、〜〜〜〜〜〜〜だから答えは3X−7です。」
「その通り。分かったか、平岡。」
「はい。」


キーンコーンカーンコーン


「では夏休みの補習はこれで終わりです。9月にまた会いましょう。それではよい夏休みを。さようなら。」
「さよなら〜。」


「お前、なにボ〜っとしてんだよ。 あ、もしかして麻由ちゃんのこと考えてたんだろ。」
「悪いかよ。」
「よし、じゃあマックでも寄ろうぜ。」
(そういや、ひろにおごる予定だったな。ま、助けてもらったしいいか。)
「今日は特別にセット頼んでいいぞ。全部おごりだ。」
「まじかよ!太っ腹〜」


「じゃあ、悪いが俺は用あるから先行ってて。すぐに追い付く。」
「分かった。じゃあマックでな。」



こうして俺は電話番号を聞きに麻由の家に直行した。
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