俺は枕に恋をする


あれは確かにキスだった。正直すごくビックリしてたが、あくまで平然を装った。

「ほんとなんだな。信じていいんだな?」
「うん。信じて。」


「わかった。……ごめん、俺が悪かった。」



しばらくの沈黙の後、俺は口を開いた。

「……………それよりさ、俺に用事って何?」

ひろはまだ口をあけたままポカーンとどこかを見ているので、しかたなく二人で話を進めた。


「うん。 明日から学校しばらく休みでしょ?だからしばらく会えないじゃん。それで、休みの間に……そのぉ……………、、、一緒に、え、映画でもどうかな〜って、思ってさ汗」

「もちろんOKだよ!
じゃあいつ行く?」

「ほんと!? まだ分からないから、電話番号教えるね。暇な日電話してきて(^-^)」

「うん、わかった。」


こうして俺らは無事仲直り?することができ、電話番号も聞くことに成功した。

「じゃあ、そろそろ帰ろうか。」
「え?くにとは何も食べないの?
あ、あと、ひろくんはどうするの?」

「しばらく放ってれば我にかえるさ。
飯は自分家で食べるから大丈夫。」
「そっかf^_^」


こうして俺達はたわいもない話に華を咲かせながら自宅へと足を進めた。



(そういや俺、今まで女とキスしたことなかったな。ってことはファーストキスだったんだな!)

そう思うとなんだか自然と笑みがこぼれた。
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