俺は枕に恋をする
数時間後



「今日も楽しかったな、くにと!これからも友達でいてくれるよな?」
それ、どういう流れよ?
ま、ひろのこんなとこ嫌いじゃないんだけどね。
「なに言ってんだよ。当たり前だろ(笑)」
「ありがと〜心の友よ〜(涙) あ、今俺、ジャイアンみたいだったろ?(笑)」

汗汗

「どうでもいいけどさ、さっき言ってた、大事な話って何?」
「俺そんなこと言った?」
「あぁ、ゲーセンに行く前にな。もしかして忘れたとか言わせないからな。」
「忘れてなんかね〜よ。…ええと、、なんだったかな。」
忘れてんな、こいつ。

「あ、そうそう。今日さ、隣のクラスの女の子から手紙もらったんだ〜。読んでみる?」
まさか、ひろにラブレターだと!? そんなことがありえるのか!!?

  『高校に入ってからずっと気になってました。
完全に私の一目惚れです。
好きです。付き合ってください。
返事は早めにお願いネ。
 Dear平岡くんへハート』


「……ん?最後がおかしい。。。 …ってこれ俺宛てじゃねえか!お前勝手に読んだのかよ!」
「ごめんちゃい、誘惑に負けちゃった(笑)」
「最低だな、ほんと。」
「ほんとごめん、くにと。それより手紙の相手、すごく可愛くてクラスじゃ人気者らしいよ。やっぱりくにとはモテるんだな、いいな〜。」
「んなことねえけど照」
「照れんなよ(笑) ああ、俺もモテたいぜ。 そういや、手紙に返事は早めにって書いてあったけどどうするの?もちOKだよな?」
「ん〜考えとく。じゃあ、俺眠いから帰るわ。」
「分かった。また明日な〜遅刻すんなよ〜(笑)」


こうして俺はマイホームへと足を進めた。


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