俺は枕に恋をする
次の朝




「あれ、今日は早いじゃん。昼から雨でも降るんじゃねえか(笑)」
「ったく、ばかにすんなよ!やればできるの俺様は。」
「ふーん、さすがだな〜。」

(いや、そこでツッコミいれようよ汗)

ほんと言うと、手紙のせいでほとんど寝れていない。昨日からずっとこの紙に悩まされている。


「そういやさぁ昨日のゲーセン楽しかったよな!」

(あれ、こいつラブレターのこと…忘れてる?)
「あ、あぁ、そうだな。」

「ん?どうかした?」
「いや、…あのさぁ昨日のこと覚えてるか?」
「もちろん覚えてるけど?手紙のことだろ?」
「そうそう。って、あれ?もっと気になったりしねえの?」
「するけど、あえて触れなかったの。人の恋愛に足踏み入れるほどバカじゃないさ。」
(昨日は平気で俺宛てのラブレター読みやがったくせに。)

「そ、そうか。あの…さぁ、ちょっと頼みごとがあるんだけど。いいか?」
「しかたないな。…いいだろう。」
「ありがと^^ 俺あの子の名前もまだ知らないんだ。だから、一緒に聞きに来てくれないか?
も、もちろん名前を聞くのは俺だけどよ。」
「じゃあ俺はついて行くだけでいいんだな?」
「あぁ。あと、多少のフォローも頼む。」
「了解」

(ありがとな、ひろ)


こうして今日の放課後、俺はあの子の名前を聞きに行く、そして手紙の返事をする決意をした。

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