恋のSEASON

窓枠に座って本を読んでる井上春。


確かにかっこいいけど、あの軽いっぷりを知ってると･･･三割減。ハハっ。




｢キャー！こっち見た！｣


｢今、目があった！絶対私のこと見たよ！かっこいい！｣


｢あんたなんて、見てないから！｣


｢やー！こっち見てー！｣



正直、どうでもいいから戻ろうとしたら、女子群のすごい歓声と前にグイグイ来る勢いに押されて戻れなくなった。

か、帰りたい！



しかも･･･

｢マジかっこいい！眞妃琉も見な！｣


って、比奈子ちゃんにまたしても頭を掴んで回された。痛いよ！(泣


窓枠に座って本を読んでいた井上春は、理由は知らないけどこっちをむいていた。


まぁ、かっこいいんじゃない？



･･･っていうか？



目、あってません？
自意識過剰？でも、こっち見てるよね？いや、そう思うのは、ここにいる子たちとかわらない？



いや、私の自意識過剰ではなかった。



｢マヒルー！！｣



井上春は手をふりながら、私に向かって来る。



嫌な確信･･･的中。