恋のSEASON
「え!眞妃琉・・・わからないの?」





「うん。比奈子ちゃんはわかるの?」





「鈍・・・。」





なんか酷い言われよう。
「鈍」の一言で片付けらるてしまった。わからないから聞いてるのに・・・。





「で、比奈子ちゃん。あの人たちはなんなの?教えて~。」





「だから・・・。ヤマトのアイドル井上様3人組の狙いの的を見に来てるんでしょ?自覚ないっていうか、鈍いっていうか・・・。」




そんな理由かよ!!
くだらない理由でよくもまあわざわざ四階の教室まで来たわね。尊敬しちゃいますよ。





「そんなに珍しいかな?」



「珍しいも何も!あの井上冬矢さんと夏樹さんと春くん、全員のハートをゲットした強者は眞妃琉だけよ!」



「別に・・・ゲットしてないし。」



「自覚なさすぎ!!」





その後、野次馬たちはチャイムと共に消えていき、私は自覚がなさすぎらしく、怖いことを色々と比奈子ちゃんが吹き込んでくれた。





怖いし。
っていうかそれ!いじめだよ!





でもね・・・。
今日から早速、比奈子ちゃんに吹き込まれた怖いお話のひとつが現実になるんです。





その展開!
普通、もっとあとじゃないか?





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