恋のSEASON
「大丈夫?眞妃琉、変なことされなかった?」



「平気だよ。遅くなってごめんね。私、お腹すいた。」



「うん。ご飯にしよう。」





比奈子ちゃんに腕をひかれて、券売機のところまで来た。うしろから冬矢先輩と夏樹くんがついてくる。





「ねぇ?僕たちもご一緒してもいいかな?」



比奈子ちゃんと二人で、どれにしようかと悩んでいたら、冬矢先輩がそう言った。

比奈子ちゃんはそれに目を輝かせて



「是非!どうぞ!夏樹さんも!」



と、返事をしている。

そういうところは、さっきの佐藤さんたちとは変わらないはずなのに・・・なぜか比奈子ちゃんだと何も感じないのは悪意がないから?


「よかった。」





そう言ってニッコリ笑った冬矢先輩に比奈子ちゃん・・・ノックアウト。





なんかかわいい。

かわいい感じの比奈子ちゃんを見るのは初めて。いつもはどちらかと言うとかっこいいタイプだからな。背も高いし。


っていうか、比奈子ちゃんって確か冬矢先輩のファンだったっけ。忘れてた・・・。







しばらく悩んだけど、四人で一緒のオムライスを注文して、比奈子ちゃんがとってくれていた席に座った。




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