恋のSEASON
お昼休みが終わってしまったので、食堂で夏樹くんと冬矢先輩と別れて比奈子ちゃんと教室へ向かった。
食堂にいた時はすごく無口だった比奈子ちゃんが夏樹くんと冬矢先輩と別れたら、急にマシンガントークを始めた。
こ、怖いよー!
「あー冬矢さんをあんな間近で見られるなんて!感動!最高!しかも、一回はもっちゃったし!眞妃琉、聞いてた?ヤバい!かっこいい!夏樹さんの声もいっぱい聞けたし!あたし、明日から一週間不幸続きでもいい!眞妃琉がうらやましい~。でも、友達の私もけっこうおいしいポジションよね!あ、安心して!打算的な友情なんかじゃないから!眞妃琉、勘違いしないでよね!」
・・・。
返事をすべきか否か。
「眞妃琉?聞いてた?」
「うん。ばっかり聞いておりました。」
どうやら返事をしたほうがよかったみたいです。(汗
「はぁ~・・・幸せ。」
比奈子ちゃんはからだからピンクのオーラを振りまいている。たぶん、マンガとかだったら瞳はハート。まわりには薔薇とか飛んでそう。
―階段に差し掛かった時、背後に視線を感じて振り返った。
でも、誰もいなかった。
比奈子ちゃんは私が止まっているのに気付かずに階段をのぼり始めている。
私の気のせいかな。
そう思って比奈子ちゃんのあとを追って、階段をかけあがった。
「眞妃琉・・・。」
誰かが私の名前をつぶやいたこと、この時には気が付かなかった。
それから、感じた視線が気のせいじゃなかったってこと、知るのはもう少し先の話。
食堂にいた時はすごく無口だった比奈子ちゃんが夏樹くんと冬矢先輩と別れたら、急にマシンガントークを始めた。
こ、怖いよー!
「あー冬矢さんをあんな間近で見られるなんて!感動!最高!しかも、一回はもっちゃったし!眞妃琉、聞いてた?ヤバい!かっこいい!夏樹さんの声もいっぱい聞けたし!あたし、明日から一週間不幸続きでもいい!眞妃琉がうらやましい~。でも、友達の私もけっこうおいしいポジションよね!あ、安心して!打算的な友情なんかじゃないから!眞妃琉、勘違いしないでよね!」
・・・。
返事をすべきか否か。
「眞妃琉?聞いてた?」
「うん。ばっかり聞いておりました。」
どうやら返事をしたほうがよかったみたいです。(汗
「はぁ~・・・幸せ。」
比奈子ちゃんはからだからピンクのオーラを振りまいている。たぶん、マンガとかだったら瞳はハート。まわりには薔薇とか飛んでそう。
―階段に差し掛かった時、背後に視線を感じて振り返った。
でも、誰もいなかった。
比奈子ちゃんは私が止まっているのに気付かずに階段をのぼり始めている。
私の気のせいかな。
そう思って比奈子ちゃんのあとを追って、階段をかけあがった。
「眞妃琉・・・。」
誰かが私の名前をつぶやいたこと、この時には気が付かなかった。
それから、感じた視線が気のせいじゃなかったってこと、知るのはもう少し先の話。