恋のSEASON
げ!
このタイミングで宇巳戻ってくんなよ!



「デートってなんだ!お前か?井上夏樹!俺は認めないぞ!」



あんたは私の親父か!?



「夏樹さん、私も認めてないですから。」



比奈子ちゃん怖い!!
っていうか、なんで比奈子ちゃんの許可がいるの?



「君ら二人には関係なし。マヒルは?俺とデートしない?いや?」





いやなわけ・・・ないけど。

この状況でもし「YES」と言ったらどうなるの?



「マヒル?」



夏樹くんが私の顔を覗き込む。

近い・・・。



「眞妃琉、断れ。」



は?宇巳になんでんなこと言われなきゃいけないの?あんた、もう私の彼氏でもなんでもないんだから。



比奈子ちゃんは何か言ってくるかと思ったけど、何も言わずにおかずを口に運んでいる。



「マーヒールー。」



夏樹くん近い!
顔を手で押した。



「やっぱダメ?」



潤んだ夏樹くんの瞳・・・反則。



ま、夏樹くんとお出かけもたまにはいいか。



「いいよ。臨海公園だよね。私も行ってみたかったんだ。」



「「マジ!?」」



・・・夏樹くんはともかく、なんで宇巳が驚く?

ま、宇巳はどうでもいいや。



「冗談じゃないですよ~。お弁当、作っていったりしちゃう?」



「ふざけんな、眞妃琉!」



ふざけてないし(怒



「宇巳は黙っとけ。夏樹くんは好きなおかず何?」



「なんでも。でも、唐揚げ入ってたら嬉しい。」



「OK。唐揚げね。」







無言の圧力と言いましょうか、さっきから私の目の前におられる比奈子ちゃんから何か出てる。

・・・ような気がする。





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