恋のSEASON

｢マヒル、必死すぎ。｣





夏樹くんはそう言って、私の頭を二回、ポンポンって叩いた。



胸がキュンとしたのはなんで？



｢マヒル、もう部屋に戻りな。たまに遊びにおいで。｣





階段をのぼっていく夏樹くんの背中をぼうっと見ていた。

なんだろう、なんか･･･



寂しいな



私は自分の部屋に戻り、ソファーに身をなげた。





最近、私は変だ。



もうちょい正確に言うと
夏樹くんといるときの私は変。


胸がキュンとしたり、
ギュッて掴まれたみたいだし、
触れられた頭が熱い。





び、病気かもしれない。





でも、一人暮らしの私を心配しているママたちに余計な心配はかけたくない。



そうだ！
明日にでも、比奈子ちゃんに聞いてみよう。


いい対処方法を知ってるに違いないんだから。