恋のSEASON
「あれー春?なにしてんの?」
なんか、めんどうそうな声が。
心の底から帰りたい…。
「兄貴?」
「そうだよー兄貴だよー。あれ?誰?このかわいい娘。」
兄弟揃ってチャラ軽い!
兄貴って…(泣)
なんで揃いも揃って軽いわけ?しかも、2人ともめちゃくちゃかっこいいし!
「こいつマヒル。ヤマトの1年。俺の彼女候補♪」
はッ!?
何?彼女候補って!
意味がわからない!(怒)
「へぇ。マヒルちゃんねぇ…。」
そう言って、私を下から舐め回すょうに見た春のお兄さん。
なんだか気分悪い。
しかも…
「うん♪合格!僕の彼女候補生に任命する!」
とか、言いやがった。
もう勝手にして!(泣)
「兄貴ふざけんなよ!」
「ちょっと!ふざけんなはこっちなんだけど!」
なんか、春の“俺の”みたいな発言に、思わず叫んでいた。
私、あんたのものじゃない!
「ん?マヒルちゃんは何に起こってるの?」
「マヒル、どうした?」
しかもなんか鈍いし。
こいつら絶対に自分の都合悪いことには鈍いタイプ。嫌な感じ~…。