さよならを教えて
外の明るい場所から
体育館の暗さに目が慣れたころ

みんなが練習してるのを
床にしゃがみこんで
腕組みして眺めている
上下ブルーのジャージ姿が
目に留まった。


あの人が新しい先生…


なんか、ちょっと小さそう。
んー しゃがんでるから
ちょっとわかんない。
でもヤジマよりは絶対小柄だな。


「あの…
 こちらにお掛け下さい」


ヤジマにきっちり躾られてるので
すかさず 新しい先生に
椅子を差し出しに行った私。







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