only one


不思議なくらい和やかに食事を済ませることが出来た。


そして私は旦那様のお部屋に移動した。


仲村さんに抱かれ移動した旦那様の部屋。


仲村さんはお茶の用意をしてくるといって私を部屋において出て行ってしまった。




旦那様のお部屋で旦那様と二人きり。




急にまた緊張してきて何を話していいのかもわからずただ黙ったまま座っている私に旦那様はコホンと一つ咳払いをしてから話しかけてくれた。



「遥夢...と呼んでいいかい?」



「はい。」



会話を探そうと頭の中に言葉を巡らせるけど全く浮かばなかった。



どうしようと思えば思うほど探せば探すほど言葉は出てこない。



緊張して手にジットリと汗をかいていた。



そして沈黙に耐えかねたのか旦那様は大きな溜息をついた。







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