only one


むきーっ!

馬鹿夢って何?

もしかして、遥夢で馬鹿だから馬鹿夢って呼ばれるの?


「正解!」


「頭の中見ないでよ!」


「あ゛?
てめぇ、楽だから垂れ流しでいいって思ってたんじゃねぇのかよ?」


「それは…」


だってディアスがこんなに意地悪だなんて思ってなかったんだもん。


「はぁ?意地悪って何したって言うんだよ!」


「頭の中見ないでって言ってるでしょう?」


「うっせぇよ!
馬鹿夢だから仕方ないだろ?」


だって、デコピン…

痛かったんだから。

涙出るくらい痛かったんだよ。


「デコピンの前、お前何してたか思い出せねぇの?」


デコピンされる前?


走って…

逃げてた黒い陰から、

苦しかったんだ。

そう、すごく怖くて苦しかったんだ。


「わかっただろ?」

ツンと鼻を持ち上げて話すディアスに、

「…サッパリ…」

と返す私にディアスのデコピンが飛んできた。





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