only one
それからディアスはマツの事を含め、この世界について色々と話してくれた。
今私がいる家は小さい頃マツが閉じ込められていた家。
後継者として振る舞いがなってないマツの教育のために用意された家だと教えてくれた。
「この家はマツがずっと抱えていた思いがつまってるんだ。
それが悪夢となって残っている。」
小さい頃から人を寄せ付けない生活をしていたマツ。
きっといつも何かに追いかけられていたんだろう。
それが私の見た夢?
だけど、立場は違っても私も同じ夢を見ていたんだ。
黒い闇にいつも追いかけられていた。
「遥夢の見た夢とマツの夢が同じだってのは驚いた。」
お前ら似たもの同士なのかもなって言ったディアスの表情は寂しく笑っていた。