only one


「彰人に聞いていたのよ。
あなた方が心を通じ合わせたことを…。」


「遥夢は俺を恨んでいます。
でもそれは遥夢を守るためでもあるんです。
竜一のそばにやることは出来なかった。
だから俺は遥夢に恨まれても温室に閉じ込め俺のそばに置くことを選択したんです。
彰人を助けるまでは遥夢を欺くのも仕方ありません。」


「愛しているのね、遥夢様を…。」


「はい。」


「そう、遥夢様もやっと幸せになれそうね。」


とても優しい瞳に涙が光った。


遥夢をずっと支えてきた人。


俺は彼女を裏切ったりしない。


彰人と遥夢、2人とも俺の手で救ってみせる。






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