only one


「今日、ここに来たのは何か情報が入っていないのか、聞きたくて来たんです。」


マスターと彰人の母親に尋ねても、2人は首を横に振った。


「そうですか。
やはり警察に竜一の手が回っているという考えに間違いはありませんね。拘留期間が長すぎる。」

俺の言葉にマスターは大きく頷き、


「俺の知り合いに刑事がいる。
昔からの馴染みで信用できる奴だ。
そいつに連絡を取ってやるから逢いに行くか?」

俺にとって、最良の話をしてくれた。


「今すぐに!」


俺の言葉にマスターはニッコリと人の良さそうな顔で笑って、


「そういうと思ったから、お前が来てすぐに奴に連絡を取ってある。
もうすぐここに顔を出すはずだ。」


お前が変わってなくて良かったよって安心したように話した。
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