only one


目が覚めた俺の目の前には橋本さんの姿があった。


体中があちこち悲鳴をあげている。


「立てねぇだろ?」


あれだけやられて動けたら化けもんだって吐き捨てるように言うとケラケラと笑い声を上げた。


俺は人間じゃねぇ。

ちょっとやそっとじゃくたばらねえ。


橋本さんを睨みつける俺の耳元で囁かれた言葉。

俺は耳を疑った。


「お前、いっぺん死んでこいや!」


刀の刃が目の前で眩しいほど光を放ち、俺は首を落とされた。


体から切り放された頭。

また俺は遥夢を悲しませるな。


ごめんな…。



遥夢―――…。









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