only one


「ぅ…きゃっ…んん…」

竜一、驚くにしてもその声は恥ずかしすぎるだろ…。


「どうです?これで信用してくれましたか?」


橋本さんの自信タップリな口調に、


「あ…ぁゎゎゎ…。」


竜一が話せる訳もなく、意味のない言葉が竜一の口から洩れていた。


「奴は死にました。
あのお嬢ちゃんに教えてやって下さい。
そうしたらお嬢ちゃんも諦めてアンタのもんになるんじゃねぇか?」


ホント悪だねぇ橋本さん。


見た目ヤクザな橋本さんが首をブラブラ手に下げている姿、想像するだけで似合いすぎて笑えるぜ。


ブラブラされてっのは俺ってのが気にいらねぇが、竜一達を欺くためだ。

我慢してやる。


それに、さっきの会話、遥夢が竜一に抵抗してるって遠まわしに教えてくれたんだろ?


人形になってねぇってわかっただけで安心だ。






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