only one


なぜ、今更親父なんだ?

「マツはまだこの国の後継者、あなたが望まなくてもこの国であなたの身分はマイ様の次に高いんですのよ。
だからあなたの記憶を触る事が出来るのはマイ様だけしかいないんですわ。」


「聞いてねぇ。」


「はい、お父様もマツが異世界に言ってからお知りになったと話していましたの。」


「デュランは?」


「城におりますわ。」


「親父も?」


「はい。」



城に戻るのか?


いったいどのツラ下げて親父に逢えるって言うんだ!




「そのツラで良いのですわ。」


「あ゛?つぅかよ…。
お前さっきからうぜぇんだよ!
頭の中見てんじゃねぇよ!」


「失礼ですわ!
見たくなくてもマツが垂れ流しているからですのに。」


俺からツンと顔を背けるデリー。


デリーに苛立ちをぶつけたって仕方ないってわかっているのに…。


「すまない、八つ当たりだな。」


デリーの頭を撫でながら話した。







< 360 / 473 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop