only one


お互いの記憶が戻って、好きだという感情ですまない何かがあったら…


俺達は一緒にいれなくなるんじゃないかって思って怖いんだ。


だから、


「何があっても俺達は一緒だって誓え。」


遥夢の心を縛り付けたくなる。


「何があっても?」


「あぁ。」


「何かあるの?」


「んなこと、わかんねぇだろ?」


「そうだね。記憶が戻って私を思い出したらマツさんは私を嫌いになるかもしれないものね。」


「あ゛?
……そりゃねぇわ、多分な。」


「そんなのわかんないじゃない。」


「多分って言ったけど、絶対にねぇよ!俺にはわかる!
俺、お前を離せないって自信ある。
お前が俺から離れんじゃねぇかって…
怖いんだよ!」


もう恥もプライドもなんも残ってない俺の本音。

格好悪いけど、遥夢にぶつけた。


俯き何も話さない遥夢。

ひいたか?

そりゃひくだろうな…。
女々しくて俺だって自分にひくわ…。







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