only one
同じように記憶を失った遥夢と俺。
同じ時に変化した俺達。
そして連れてこられた研究所。
掌に現れた星形のあざ。
「私はマツさんが側にいてくれさえしたら大丈夫です。」
遥夢の言葉で決心がついた。
「条件は遥夢と一緒にいることだ。
それをのむならここにいてやる。」
謎だらけの中、俺の光は遥夢だということだけはわかる。
「あなた様の望むままに…。」
膝をついて頭を深く下げるデュラン。
いつの間にかディアスとデリーの姿はない。
新たな生活が始まる。
だけど俺は遥夢を放さない。
遥夢とずっと一緒だ。