only one
「それってうまく遥夢に戻ったとは思わなかったのかよ。」
溜め息混じりに話す俺にデリーは、
「慌てていましたのねわたくしとしたことが…。」
澄ました様子で紅茶をすする。
「けど、以外に早かったな。」
ディアスも満面の笑みで話しかけてくる。
遥夢とのキスを邪魔された上にお祝いだと騒ぐ二人に連れられて来たのはガーデンセット。
優雅にお茶会だ?!
ムカついてしょうがねぇ。
さっきまで甘い雰囲気で俺を求めていた?遥夢も今はすっかり二人のペースに巻き込まれ、美味しそうにマカロンを口に運んでいた。
悶々としているのは俺だけか?
俺だけなのか?!
やりきれねぇ…。