フカキコカゲ
 正常な思考能力が欠如していたのだって、暗がりや静寂に対する恐怖や、そこから来る恐慌状態のせいなどでは、決してなかった。むしろ、「私」は自ら望んでケモノ道と化した森の小路を突き進んでいたのだ。
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