フカキコカゲ
 楽しげなはずの道具どもが、いつでも使える状態のまま、誰にも使われずに、かといって朽ち果てもせず「タダソコニイルダケ」。そして山の一部になるのを緩慢に待ち続けている。人間の存在意義など、ここでは何の意味もない。人間が自分のために作った施設のはずなのに。
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