カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
ショーの会場から出た後、いくつかの水槽を先生と見てまわった。



私は小さな子どもみたいに驚いたり、感動しながら水槽を見ていた。



ふと横を見ると、案外先生も目をキラキラさせて、水槽の中を泳ぐ魚たちに見入っていたりして、微笑ましく感じた。




出口付近に来ると、お土産を売っているお店があった。



「色々ありそう!宏介…少し見ていってもいい?」



「おっ…おう、もちろん。っていうか、愛菜からお願いされるの初めてな気がする。」



「えっ…そうだったかなあ…。」



そんなことないと思うけど……。



「なんか、すごく可愛いかった…!」



かっ…可愛い!?



先生、今…可愛いって言ったよね…!?



お店は照明が明るいから、顔が赤いのがすぐに分かっちゃうよ…。



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