カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜

万華鏡博物館

車に乗り、再び走り始めた。



「俺、ちょっと行きたい所があるんだけど、付き合ってもらってもいいかな?」


「行きたい所?どこですか?」



「着いてからのお楽しみ。」



えー、すごく気になるよ〜!



目の前に次々と飛び込む景色を見ながら、色々と想像していた。



やがて、海岸線から離れる道に曲がった。



ん?今…看板に博物館って書いてあったような…。



注意して見てなかったから、詳しく分からなかったなあ…。



少し進むと、緑の木々が増えてきた。



夏の日差しが木々からキラキラこぼれている。



「愛菜、着いたよ。」



緑鮮やかな木々をくぐり抜けて、着いた場所…。




“万華鏡博物館”



万華鏡のような円形のガラス板にそう書かれていた。


「行こうか!」



助手席から降りる私の手をとって、博物館へと歩いてくれた。



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