カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜

ファースト・キス

緩いカーブをいくつか曲がり、木漏れ日が眩しい道を進んでいく。



あ…!道の先が明るい。



その先は…



「すごい!」



思わずその一言が口から飛び出した。



目の前に広がるのは青く澄んだ海。



今日はどこまでも綺麗に見える。



小高い丘の上まで来ちゃったんだ…私たち。



「すごい見晴らしのよさだな!」



先生も感動しながら、近くに車を停めた。



ちょっとした展望スペースになってるんだ…ここ。



私たち以外にも2台ほど車を停めて、海を眺める人たちの姿が目に入ってきた。


車から降りて海を見ようと、展望スペースに行こうとすると、先生が手を軽く引っ張った。



「愛菜、あれ!」



先生が見ている方に顔を向けると、そこには真っ白な教会が建っていた。



「丘の上に教会があったんだあ…!近くまで行ってもいい?」



「もちろん!」



なんだか素敵な場所にたどり着いた気分…!



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