カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜

突然の再会

駐輪場に向かうため、職員玄関の前を通りかかると、一人の女性が玄関前に黒い日傘をさして立っていた。


先生…じゃあないなあ…。
誰だろう?



そう思いながら見ていると、女性がこちらに振り向いた。



あ…。目が合っちゃった…。



女性は私の方に歩いてきた。


わあ…綺麗な人。



眼鏡をかけていて、知的な美人といった感じだ。



サラサラのロングヘアーが風にそよいでいる。



「こんにちは。」



その女性は、にこりと微笑みながら挨拶をしてくれた。



「こんにちは…。」


私もお辞儀をした。



「あの…聞きたいことがあるんだけど……入江宏介っていう先生、この学校にいる?」



えっ!入江先生!?



先生のこと知ってる…?



若いし、もしかして卒業生の人…かなあ…。



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