カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
っていうか、私どうしよう?
少し微妙な空気…。
このまま黙って先生て澪さんっていう女の人の会話を聞いてるのも、変な気がするし…。
だからって自分も一緒になって話に加わるっていうのも違うよね…。
ここは…とりあえず家に帰ろう…。
「先生、鍵すいませんでした。」
先生に近寄り鍵を受け取る。
「じゃあ、あとで会おうな。」
そっと先生は耳元で囁き、肩に手をポンとのせた。
「はい。それじゃあ後で。」
そう言って、先生と女性に会釈をして駐輪場に行き、自転車に乗った。
暑い日差しが照りつける道。
頭の中は暑さよりも先生のことでいっぱいだった。
きっと元カノだよね…。
先生、驚いていたけど、懐かしさを感じている顔だった。
先生の彼女かあ…。
今だって女子生徒にとても好かれている先生だもんね。
そりゃあ今までに付き合った人がいても不思議じゃないよね…。