カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
「あっ!そろそろ行かないと、優人に本当に怒られるっ!」



時計を見て、はっとした。


「じゃあな!愛菜。また来いよ!」



先生が私の頭にポンと優しく手をのせた。



「はいっ!また来ます!」


あ〜、このままでいたいよぉ…。


でも、家族の約束があるもんね…。


先生に何度も手を振りながら、準備室を出た。


“彼氏”かあ…。



その響きが心地よくて、家に帰るまで何回も何回も繰り返していた。



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