カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
花火が終わると、みんな立ち上がりぞろぞろと帰り始めた。
…もうお祭りも終わりかあ…。
あっという間だったな…。
立ち上がろうとすると先生が、ぐっと手を掴んだ。
「今、みんな帰るところだし、混雑してるから少しこのまま座っていないか?」
「そうですね…。ちょっと落ち着いてからにしましょうか…。」
先生と少しでも長く一緒にいたいし…。
それに今日の夜空…星が綺麗!
「たまには、夜空の星を見るのもいいな。」
「そうですね。なかなかこんな風にゆっくり見る機会ってないですよね。」
人もまばらになり、周りが静かになってきた。
「また見に来ようか。二人で。」
私が頷くと、先生はにこっと笑って、キスをした。
川沿いにはもう私たちしかいない。
先生からの甘いキスを星たちだけが見守っていた。