カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
「姉ちゃん遅いっ!!」


案の定、家に帰ると玄関先に優人が怒り気味で立っていた。


「ごめん!お昼には間に合ったでしょ?」


急いで靴をぬいで、部屋に向かう。


「ニヤけてるけど、何かあったの?」


優人の鋭い質問にビクッと肩があがった。


「別にニヤけてないよ。」

そう言ったけど、やっぱりニヤけてる…。


自分でも分かるくらい。


「もしかして、好きだって言ってた人と会ってたんじゃないの!?」


当たってる…。


「やっぱ、そうみたいだな…!」


優人は私の顔を見た途端、そう言った。



ダメだあ…。先生にあんな風に言われた後に、ニヤけずにはいられないよ。



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