カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜

サプライズ

“ガラッ”



そっと化学室の扉を開けた。


「おっ!来た来た。」



窓の外を眺めていた先生がこちらを振り返る。



「今、面談終わって急いで来ました。すいません、待たせちゃって…。」



そう言いながら先生のもとに駆け寄った。



「大丈夫だよ。俺、愛菜を待ってる時間って全然気にならないから。」



その笑顔…心が和む…。





「そうだ!先生、私何かしましたか?」


心配そうに聞いてみると、先生は笑った。



「ん?授業とか勉強関係じゃないから安心していいよ。」



私の顔を伺いながら先生は言った。




勉強のことじゃないとなると…うーん…。




「愛菜、ちょっと目を閉じて。」



「えっ。はい…。」



考える間もなく、先生の言う通り目を閉じた。



「俺が“いいよ”って言うまでそのままな。」



え〜っ…何?



すごく気になる。



ドキドキしながら先生の合図を待った。



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