カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
「プレゼント、どういうのがいいのか分からなくて、花にしてみたんだけど…、どう?」



「私、お花大好きだから、今までで一番嬉しいです!大切にしますね!」



笑顔の私に、先生も“良かった”と言わんばかりの笑顔が綻んでいた。




「それともう一つ!渡したいものがあるんだ。」



小さな白い紙袋を差し出した。



「なんだろう…?」



プリザーブドフラワーのケースを近くの机に大事に置いてから、紙袋を受け取った。



中を見ると、お守りが入っていた。



「それ、実は俺が大学受験の時からずっと持ってたお守りなんだよ。」



「先生のお守り!?すごい…!」



これ持って受験に臨んだんだあ…先生。



「俺、そのお守り持ってると、大事なことがある時、いつも上手くいったんだよ。だから愛菜に渡そうと思ってさ。」



なんだか心強いな…。



お守りをギュッと握りしめた。



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