カレイドスコープ２〜先生と過ごす日々〜

先生のプレーが冴える試合は痺れるほどかっこいい！　


つい応援にも熱が入ってしまっていた。



私…あんなに素敵な先生と付き合ってるんだ…。



こうして見ていると、それが信じられないよ…。





“ポンポンッ”


後ろから肩をたたかれて、振り向いた。


「愛菜、うちのクラス、試合始まるよ。」



先生を見るのに夢中で、自分が出るバスケットの試合をすっかり忘れていた私のところに、クラスメイトの女の子が呼びに来た。



「あっ！ごめん！」



手を合わせながら、試合のコートに移動した。



バスケットも同じ体育館の中での試合だから、移動も楽。



だけどバスケットに集中しないといけないから先生の活躍…じっくり見れないよ〜！



せっかくいいところだったのにな…。



こんなタイミングで始まるバスケットの試合が恨めしく感じてしまった。