カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
先生の応援してたら、優人にすぐにバレそう…私が付き合っている人が入江先生だってこと…。



かといって、先生のことを応援せずにはいられないし…。



なんでよりによって、この組み合わせになっちゃったんだろう…。



私、どっちのコートで応援しようかな…。



コートを見比べると、やっぱり職員チームの方に生徒がたくさん集まっていた。


そうだ!後ろの方で隠れて応援しよう…!



先生の姿がよく見えなくなるけど、仕方ないよね。



優人にバレるよりはいいかな…?



優人にバレると他にも漏れるような気がするんだよね……。



自分から言いふらすっていう奴でもないけど、友達とかと話をしている時に、何かの拍子でぽろっと言っちゃうタイプなんだよなあ…。



それで広まったりしたら大変だもんね…。



“バレたらその時”って先生も前に言ってはくれたけど…、それでも先生と生徒だし、出来れば秘密にしておきたい…。



ここは、私が少し我慢して優人に気付かれないように密かに応援しなくちゃいけないよね。



決勝戦が始まり女子生徒たちは先生への声援をおくっていた。



私も大きな声を出して応援したいけど、ここは心で応援…!



“先生、頑張って!”



心の中で何回も何回も繰り返していた。



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