カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
「そろそろ出るか。暗くなっちゃうと、危ないからな。」
もうそんな時間かあ…。
倉庫から出ると、誰もいない体育館に淡い夕日が差し込んでいた。
「二人で話をしていると、時間を忘れるよな。」
先生が重い体育館の扉を開けた。
「楽しいから、あっという間なんですよね。」
先生が開けてくれた扉から外の廊下を見ると、生徒の気配もなく静かだ。
「私、カバンが教室にあるので、とって帰ります。じゃあ…先に行きますね。一緒だと誰かに見られちゃうかもしれないし…。」
「分かった。暗くなるの早いから気を付けてな。」
ポンと頭に手をのせられて、私はコクンと頷いた。
扉の前で手を振る先生に手を振り返しながら、私は教室へ戻った。
思わず笑顔になっちゃうよ…。
顔をしかめようとしても、ついつい表情が緩んでしまう。
きっと周りに生徒がいたら、“何ニヤニヤしてるんだよ”なんて突っ込まれそう。
誰もいなくて良かった…。
学校を出て、夕日が沈んでいく空を見ながら、家へと自転車を漕ぐ私は、終始笑顔のままだった。
家に帰っても、前髪に触れるとキスのことが頭に浮かんで、顔が赤くなっていた。
クラスマッチの日って、私にとって2年連続で素敵なことが起こった日だったなあ…。
ベッドに寝転がりながら、先生の姿をずっと思い浮かべていた。
もうそんな時間かあ…。
倉庫から出ると、誰もいない体育館に淡い夕日が差し込んでいた。
「二人で話をしていると、時間を忘れるよな。」
先生が重い体育館の扉を開けた。
「楽しいから、あっという間なんですよね。」
先生が開けてくれた扉から外の廊下を見ると、生徒の気配もなく静かだ。
「私、カバンが教室にあるので、とって帰ります。じゃあ…先に行きますね。一緒だと誰かに見られちゃうかもしれないし…。」
「分かった。暗くなるの早いから気を付けてな。」
ポンと頭に手をのせられて、私はコクンと頷いた。
扉の前で手を振る先生に手を振り返しながら、私は教室へ戻った。
思わず笑顔になっちゃうよ…。
顔をしかめようとしても、ついつい表情が緩んでしまう。
きっと周りに生徒がいたら、“何ニヤニヤしてるんだよ”なんて突っ込まれそう。
誰もいなくて良かった…。
学校を出て、夕日が沈んでいく空を見ながら、家へと自転車を漕ぐ私は、終始笑顔のままだった。
家に帰っても、前髪に触れるとキスのことが頭に浮かんで、顔が赤くなっていた。
クラスマッチの日って、私にとって2年連続で素敵なことが起こった日だったなあ…。
ベッドに寝転がりながら、先生の姿をずっと思い浮かべていた。