カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
キラリ差し込む朝日。



とてもいい天気に恵まれた試験当日。



なんだか幸先いいなあ…。


お母さんに“頑張ってね”と見送られ、肌寒い空気の中、駅へと向かった。



昨日の先生の言う通り、早めに寝たおかげか、目覚めもよかったし、体調も万全。



…あとはリラックスして、いつもの自分で精一杯頑張るのみ…だよね。



電車に乗り、会場へと歩いていた私のもとに電話がきた。



「もしもし?」



慌てて画面を見ずに電話をとった。



「おはよう!まだ試験、始まってないよな!?」



せっ先生!?



驚きすぎて、一瞬、携帯電話を耳から離してしまった。



朝から先生の声が聞けるなんて思わなかったよ…。



「おはようございます!今ちょうど会場に向かって歩いているところです…!」


私は、元気よく挨拶をした。



嬉しい…



嬉しい…!!



自然と笑顔になっていた。


< 201 / 264 >

この作品をシェア

pagetop