カレイドスコープ2〜先生と過ごす日々〜
家に帰ると、先生に渡せなかったプレゼントを机に置いた。



先生へのプレゼント…。



マフラー編んでみたんだよね…。



本を買ってきて、見ながら初めて自分で編んだマフラー。



今日ちゃんと間に合ったのに、先生に会えないなんて…。



ため息が漏れた。


夕食を済ませて部屋に戻ってくると、ちょうど携帯が鳴った。



まさか…!そう思いながら、画面を見ると着信は先生からだった。



「もしもし…先生?」



「愛菜。メリークリスマス!」



明るい先生の声が電話の向こうから聞こえてきた。



「突然だけど…、今から外に出て来れるか?」



私は迷わず“はい!”って答えた。



こう言ってくれるということは、先生と会える…。



そういうことだよね。



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